マルチタスクってどう考えても無理だった話

なんか今まで、頭の悪い人に教わったことによって私の人生は振り回されてきた気がします。本当に。

昔から女性はマルチタスクが得意だと言われてきましたよね(今は否定されてますが)。テレビ観ながら同時にゲームできるとか。私はマルチタスクできない人間だったので、どうやんの？って思ってました。

まず冷静に考えてテレビ観ながらゲームって無理じゃないですか。目どうなってんの。どこを見てるの。この方々には明日すら見えているのだろうか、と。

ただ今になって思うけど、同時というより並行なんですよ。そういう人たちにとっての同時と私の同時は違ってたんです。

私の中での同時は、恐らく大体の人がそうだと思うんですけど、完全に同時です。左手と右手でそれぞれ別のゲーム遊ぶみたいな。でも無理じゃないですかそんなの。"人間"には。

頭悪い人が言う同時は、並行もしくは無意識化のことだと気付くのにめちゃくちゃ時間かかりました。

並行は完全同時ではなく、片方が自然と進んだり、少し取り組んだ後一定時間はどうしようもないものを待ってる間に他の作業をすることです。ゲームやっててローディング中にテレビに目を配るとか、クライアントからの返事待ってる間に別の仕事やるとか。

無意識化は無意識にできることと同時に何かに集中することです。極端に言えば呼吸しながら心臓を動かしつつ胃の中のものを消化しながら瞬きを一定のペースでやりながらも今日の晩ご飯を考えることです。ゲームで単純作業をしてて特に集中する必要もなく目を配る必要もあまりない。だから目は基本的にテレビ観てるみたいなのが無意識化です。

いや、それくらいなら誰にだってできるでしょう。歩きスマホなんて無意識マルチタスクの典型例だし、動画をダウンロードしている間にトイレに行くのなんて並行マルチタスクじゃないですか。散歩しながら考え事しつつ飲み物を飲みながらスマホで情報収集とか4つマルチタスクってことですか？くだらな。

マルチタスクが同時と私に教えた人は切腹してほしい。まずそんな当たり前のことにマルチタスクとかいう大層な名前つけなくても良かったでしょって思います。

ほんとこの10年間ぐらいは聖徳太子のことだと本気で思ってたので、マルチタスクってすげえなってずっと考えてました。ああくだらない。なんて惨めな。

昔からマルチタスクできる人はすごいだとか、同時にこなすとか言われててすごく窮屈な思いをしてたので、なんか今日偶然にも知った情報のおかげですごくスッキリしました。やっぱりできるわけないですよね。

人生において自分は無能だと考え続けた背景にはこういった勘違いをしていた(させられた)ところがあるので、今後もいろいろ探していきたいなと思ってます。